・バイク用語集

日常でよく耳にするバイク用語を説明していきます

乗ってるうちにいろいろ覚えていくので、無理に覚えることはないですよ!

(雑誌タンデムスタイル2006年12月号"バイク用語辞典"より)

あ行
・アイドリング
-エンジンをかけてアクセルを開けていない状態。たとえば信号待ちなどで止まっている時のこと。

・アップハンドル
-グリップとハンドルポスト(ハンドルの付け根)の高低差を大きくしたハンドル。

・アンコ抜き
-シートのクッション材を削りとってシート形状を変えること。シート高を低くすることで、足つき性が向上する。

・イグニッション
-エンジンに点火する発火装置。

・イモビライザー
-電子的に照合することによって、専用のキー以外ではエンジンの始動ができないようにした防犯システム。

・インジェクション
-フューエルインジェクションの略称。燃料供給噴射装置のこと。コンピュータ制御で気温や気圧などに合わせ、細かく空気とガソリンの比率を計算できる。高燃費、高出力を実現しやすい。

・ウエス
-整備に使う布のこと。専用の生地で作られたものも市販されてるが、身近な布でも代用可。

・エアフィルター
-ガソリンと混ぜるため外部から取り入れた空気をきれいにするパーツ。これがないとキャブレターやエンジンに大気中のゴミが入ってしまい、トラブルの原因になることもある。

・エキパイ
-エンジンから伸びる排気用のパイプのこと。サイレンサーと呼ばれる後部の消音装置は含まない名称。

・エンジンオイル
-エンジンの内部を循環することで各部の潤滑、洗浄、冷却、燃焼室密封などを行うオイル。走行や経過期間に伴って劣化したり汚れてしまうので、定期的に交換する必要がある。目安は3000〜5000km。

・オーバーホール
-エンジンなどの機関をすべて分解・清掃して整備すること。O/Hと表記することもある。

・オイルフィルター
-エンジン内を潤滑しているオイルを濾過して汚れをとるパーツ。オイル交換二回につき一回の交換が目安。

・押しがけ
-バッテリーが上がってしまった時などに行うエンジンの始動方法。

・オドメーター
-そのバイクが今までに走った距離を表示するメーター。

・オフ車
-オフロード車の略。


か行
・カウル
-バイクの外側に取り付けられた、防風や高速域での空気抵抗を少なくするためのパーツ。

・カブる
-エンジンの中で火花を飛ばす重要な役目をはたしているスパークプラグが、ガソリンの不完全燃焼などが原因で機能しなくなってしまうこと。

・乾燥重量
-車両単体の重量で、燃料やオイル、冷却水などを加算しない状態。それらを含めたものを装備したときを車両重量、ライダーもプラスした状態を車両総重量という。

・キック
-自分の足でレバーを下に蹴り込むことでエンジンをかける方式。大排気量車になるにつれ重くなるのでかけづらくなる。YAMAHAのSR400などが代表。

・逆車
-輸出仕様の逆輸入車のこと

・キャブレター
-ガソリンと空気を調合して混合気を作り出す、バイクでは主流の燃料供給装置。ただし近年はインジェクション車に移行しつつある。

・キャリパー
-ディスクタイプのブレーキにおいて、ディスクを挟み込むように取り付けられているパーツ。

・キルスイッチ
-エンジンを強制的に停止させるためのスイッチ。スタータースイッチの上部など操作しやすい位置に設置されてる。

・クーラント
-水冷エンジンに用いられる冷却水のこと。エチレングリコールを主とする成分で構成されており、水よりも凍りにくい。

・空冷
-エンジンに直接走行風を充てることで冷却をおこなう、もっとも単純な構造。エンジンにギザギザのフィンがあるのがこのタイプ。

・グラブバー
-タンデムするときに後ろの人がつかまるところ。


さ行
・サイレンサー
-マフラーの後端部で排気音を小さくするパーツ。

・サスペンション
-路面からの衝撃を吸収するタイヤと車体の間の懸架部分。フロントとリヤに分かれる。

・シート高
-シート座面の一番低い部分と地面との距離のこと。足つき性の参考にはなるが、シートの幅が広い場合はシート高が低くても足が着かないことがある。

・車載工具
-バイクにあらかじめ装備されている必要最低限の後後のこと。一般的にあまり丈夫ではないが、使用頻度が高いものを中心にそろえられているので自分で買い足す時の参考にするといい。

・シャフトドライブ
-チェーンの代わりに両端が笠のようになった棒状のギヤを使ってリヤタイヤに力を伝える駆動伝達装置のこと。ほぼメンテナンスフリーだが、構造上重いのが難点。

・集合マフラー
-多気筒エンジンから出ているエキゾーストパイプをまとめてしまうこと。四本のパイプを一本にまとめてあれば4in1、途中二本になる部分があれば4in2in1という。

・シリンダー
-エンジン内にあり、内部でピストンが往復する筒状の部分。気筒とも言う。これが二つあると二気筒。

・水冷
-シリンダーの外側に冷却水を通してエンジンを冷却する構造。冷却水の熱はラジエターで外部に放出。高出力車に多く採用される。

・スパークプラグ
-単にプラグとも言う。シリンダー内で圧縮された混合気に高電圧で発生した火花を飛ばして着火させ、爆発させるパーツのこと。バイクを動かすのにかかすことのできないものの一つ。

・スプロケット
-エンジンと後輪についている歯車のことで、その間をチェーンが結ぶ。エンジン側をドライブスプロケット、後輪側をドリブンスプロケットという。

・スリップサイン
-タイヤの溝が摩耗して減っていることを知らせるために少し浅くなっている部分。スリップサインがある側面部には三角マークが記してあり、どこにあるかわかるようになっている。これが見えたらタイヤ交換が必要。

・すり抜け
-車幅の狭いバイクのメリットを生かして車と車の間を進むこと。しかし、交差点の手前で車線を越えてすり抜けを行うのは危険なのでやめよう。

・セル
-スターターモータによってクランクを回し、エンジンをスタートさせる方式。


た行
・タコメーター
-エンジンの回転数を表すメーター。スムーズなシフトチェンジを行うには、これを見ながら回転数を適正に調整するとよい。

・立ちゴケ
-バイクにまたがった状態でバランスを崩して、そのまま倒れてしまうこと。

・タンクバック
-燃料タンクにマグネットなどで固定できるバッグ。地図が見られるようになっていたり、お金を入れるポケットが付いていたりと、ツーリングに行くときなどに重宝する。

・タンデム
-二人乗りのこと

チョーク
-エンジンを始動しやすくするために一時的にガソリンの濃度を高める機構のこと。このレバーを引くとエンジンがかかりやすくなる。走行する際には元に戻しておくこと。

・直4
-シリンダーが四本あり、それらが一直線に並んでいる直列四気筒エンジンの略称。

・チョッパー
-アメリカンなどによくあるアップハンドルよりもっと高い位置にグリップがあるもの。

・2スト
-吸気、圧縮、爆発、排気の4工程をピストンが一往復する間に行うエンジンの形式のこと。排気ガスを浄化するのが難しいので減少している。

・低地走行燃費
-カタログなどに記載されている、メーカーが一定の条件下で出した燃費。実際の燃費はこれの6〜7割程度とされる。

・トリップメーター
-走行距離を表示するメーター。リセットできるので任意に走行距離を測定できる。

・取り回し
-駐車時や狭いところを移動する際、エンジンを切った状態でバイクを押して歩くこと。

・トルク
-クランク軸を中心に1m先に付けた重りを何kgまで動かせるかということ。

・ドレンボルト
-油類などの液体を排出するための栓。バイクの世界では「エンジンオイルのドレンボルト」などと使われることが多い。


な行
・ナナハン
-排気量が750ccクラスのモデルのこと。

・ニーグリップ
-膝でタンクをはさむこと。下半身をバイクに固定することで体全体を支え、バイクとの一体感が得られる。

・熱ダレ
-長時間の連続走行により発熱してしまい、本来の性能が発揮できていない状態を指す。エンジンやタイヤなどに用いる。


は行
・ハイサイド
-コーナリング中のグリップ力が低下している時、何らかの要因でタイヤのグリップ力が急に大きくなり、突然バイクが激しい挙動を起こす現象。

・バッテリー上がり
-何らかの原因でバッテリーの電圧がセルモータを満足に回せないくらい低下してしまった状態。

・馬力
-バイクの出力性能を表す言葉。トルクと混同しやすいが、トルクは軸が回る力、馬力はトルクが成し遂げる仕事量となる。

・パワーウエイトレシオ
-車重(kg)÷出力(PS)で求められる数値で、1馬力あたりどれだけの重さを負担しているかを表す。この数値が少ないほど軽量、ハイパワーのハイパフォーマンスマシンということになる。

・バンク角
-コーナリング中に車体の中心線が地面に対してどれだけ寝ているかを表す角度。

・Vツイン
-V型は2つのシリンダーがV字に傾いたレイアウトになる。独特の鼓動、排気音にファンも多い。

・4スト
-吸気、圧縮、爆発、排気の4工程をピストンが2回往復する間に行うエンジンの形式のこと。

・フューエルインジェクション
-燃料供給噴射装置のこと。コンピュータ制御で気温や気圧などに合わせ、細かく空気とガソリンの比率を計算できる。高燃費、高出力を実現しやすい。

・ブラインドコーナー
-R(コーナーの半径)がきつく、壁などの障害物があって入口からでは出口が見えないコーナー。対向車が突然現れたりするので十分な注意が必要である。

・フラッグシップ
-各メーカーのラインナップのトップモデル。豪華装備が与えられていたり、ハイパフォーマンスを誇るマシンが多い。

・フルフェイス
-レーサーなどがかぶっている、アゴまでを守るタイプのヘルメット。安全面では最も優れている。

・ブレーキフルード
-油圧ブレーキに採用されている、足や手でブレーキをかけた時の力をブレーキホースの中を通ってブレーキキャリパーに伝える液体。

・フロントフォーク
-前輪をはさんでいる2本の棒のこと。伸縮してショックを吸収する。食器のフォークに似ていることから名づけられた。

・ホイールベース
-前のホイールの中心点から後ろのホイールの中心点までの距離のこと。これが長いと安定感が増すが、曲がりづらくなる。


ま行
・マスツーリング
-大人数で行くツーリングのこと。

・ミドルクラス
-普通自動二輪免許の上限400ccのこと。しかし、これは日本だけでヨーロッパでは600ccのことを指す。

・モタード
-オフロードモデルに、小径ホイール、ロードタイヤを履いたタイプのもの。

・MotoGP
-二輪ロードレースの世界最高峰。


や行
・油冷
-エンジン内部を循環しているオイルでエンジンの冷却を行う方式のこと。オイルクーラーによって熱を放出している。スズキのGSX1400などがこれにあたる。


ら行
・ライダーハウス
-ライダー向けの簡易宿泊所。素泊まりが一般的で普通の宿に比べて宿泊代が極端に安いのが特徴。自治体が運営していたり、食堂や銭湯の代金と引き換えに宿泊料金はただにしてくれたりと形態はさまざま。身の回りの世話は自分ですることが基本。

・ライテク
-ライディングテクニック、つまり運転技術の略。

・ライポジ
-ライディングポジションの略。シートやステップ、ハンドルなどの位置関係から決定される。

・ラジアルタイヤ
-グリップ力と高速耐久性、安定性に優れるタイヤ。現在は主流となっており、高性能のアフターマーケットタイヤも沢山出ている。

・ラジエター
-水冷エンジンに搭載されているクーラント冷却器。エンジンの前部に配置され、走行風によってクーラントを冷却する。エンジンが大きいほど大容量のラジエターが必要になる。

・リザーブ
-ガソリンが一度に全部なくなって走行できなくなるのを防ぐための予備のこと。燃料タンクとキャブレター、またはフューエルインジェクションをつなぐ部分にはフューエルコックというつまみがある。普段使用するONはタンク内のガソリンが一定量以下になると給油を止める。そこでコックをRES(リザーブ)に切り替えると、残りのガソリンが使えるようになるという仕組み。

・リッタークラス
-排気量が1000ccクラス以上のモデルのこと。

・レストア
-調子の良くないバイクを直して走るようにすること。

・レッドゾーン
-タコメーターにある、赤く印のつけられた高い回転域。これ以上エンジンを回すと悪影響が出るというサイン。


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